2018
02.09

Visit Kinosaki 好調の理由調査② 並走キャンペーンとの時系列比較

Facebook, SNS, ブログ, 広告

Visit Kinosaki は引き続き好調です♪

前回は、Visit Kinosaki 好調の理由調査① 宿泊予約者の一挙手一投足を追いかけるとして予約した方々のサイト内での動きをコト細かに調べてみました。2連泊のニーズが高いことは判りましたが、残念ながらVisit Kinosaki 好調の理由にはたどり着けませんでした。

今回は、好調になったタイミングと、ほぼ同じ時期に開始したキャンペーンや広告と、時系列の比較を行ってみます。
同じ時期に開始したキャンペーンや広告は以下の3つです。

1.城崎小判キャンペーン

Visit Kinosaki で 2018年1月5日~3月31までの予約をしてくれた方に、城崎町内で使える商品券1,000円分をプレゼントするキャンペーンです。キャンペーン告知ページは12月19日に公開しています。
以下のバナーをVisit KinosakiのTOPページに配置し、クリックするとキャンペーンの詳細情報ページに遷移します。

2.Facebook サイト誘導広告

Facebookから Visit Kinsoaki のWEBサイトに誘導するための広告で、12月18日から配信を開始しています。広告配信は以下の3パターンで実施しています。

  • Visit Kinosaki のWEBサイトを訪れた人に追跡広告を配信(リマーケティング広告)
  • Visit Kinosaki の Facebookページに「いいね!」してくれている人の友達に配信
  • 城崎温泉駅の周囲5km以内に居る、Facebookアカウントを英語で使っている人に配信(城崎に来た外国人旅行者)

3.Facebook いいね!獲得広告

Visit Kinosaki Facebookページへの「いいね!」を獲得するための広告で、12月19日から配信を開始しています。配信のパターンは、2のFacebookからのサイト誘導広告と同じです。

時系列で見てみると

それぞれのキャンペーンや広告の動きと、予約状況を時系列の図にすると下のようになりました。

濃いブルーの棒グラフが、Visit Kinosaki での予約数、薄いブルーの棒グラフは城崎小判のキャンペーンページを見てキャンペーンを認知した後で予約した予約数です。

城崎小判キャンペーン認知後の予約もありますが、このキャンペーンによって全体の予約が好調という訳では無さそうです。

また、Facebookの「いいね!」獲得広告投入予算を折れ線で示しています。恥ずかしながら、広告予算の上限リミットを小出しに拡張設定しているため、時々上限リミットに頭打ちしてしまい、広告の配信にムラが出ています。

この時系列データ確認は、1月上旬から行っており、どことなく広告配信の増減と予約受付の増減がリンクしているように見受けられました。

一つの仮説として、Facebookの「いいね!」獲得広告が、Visit Kinosaki の予約に有効に働いている可能性が考えられました。
そこで、Facebookの「いいね!」獲得広告が本当に有効なのかを確認するため、1月16日から配信している3種類の広告予算を下記の形式で変更しました。

  • 【予算を1.5倍に増加】Visit Kinosaki のWEBサイトを訪れた人に追跡広告を配信
  • 【予算を半分に削減】Visit Kinosaki の Facebookページに「いいね!」してくれている人の友達に配信
  • 【変更無し】城崎温泉駅の周囲5km以内に居る、Facebookアカウントを英語で使っている人に配信

「海外の宿泊予約」という、パッと見て直ぐに買える商品ではないことから、効いているとすれば、すでにVisit Kinosakiを訪れた人への広告ではないかという予測から追跡広告の予算を増強しています。これで更に予約が増えれば、この広告が宿泊予約好調の要因なのかもしれません。

また、さらに揺さぶりをかけるため、1月19日~1月29日までの10日間、広告の配信を止めてみました。
1月24日にたくさんの予約を受け付けていますが、同じ人が2回予約していたりとイレギュラーな予約増加だったようです。

こうして時系列のデータを見てみると、完全一致はしませんがFacebook広告の配信と予約受付がシンクロしているように見えます。

「好調の要因」かもしれないけど証明できないジレンマ

今回、Facebookの「いいね!」獲得広告が好調を生み出しているかもしれないという仮説から色々と試してみましたが、まだ大きな課題があります。それは、Facebook広告が好調の要因かもしれないが、客観的なデータでは証明できないという事です。

Facebookの「いいね!」獲得広告を見た人や、実際に「いいね!」してくれた人が、Google等で検索してVisit Kinsoakiを訪れた場合、その繋がりを示す客観的なデータはGoogleアナリティクスやFacebookのインサイトなどで取得することが出来ないのです。

色々と研究しながらFacebook広告を配信できる今年度の予算は使い果たしてしまいましたが、この広告配信設定を残しておいて来年度以降も色々な検証ができればと思います。

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