2017
12.13

閲覧者の参照国をリアルタイムに取得してコンテンツを出し分ける

ブログ

はじめまして。

Visit KisanokiのUI/UX及びシステムの改善を担当している株式会社ハイファイブの谷垣です。

WEBマーケティングチームにも入れて頂き勉強させて頂いてます。m(_ _)m
WEBマーケティングとWEBシステム、それぞれ単体で考えるのではなく、上手く組み合わせておもしろい事が出来ないか、チーム内で話しているととても楽しいですし、大変勉強になります。

私はシステム関連のネタを中心に投稿してゆきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします!


閲覧者の参照国をリアルタイムに取得するといろいろな事ができそう

先日より豊岡では雪が舞う寒さに見舞われていますが、この雪を狙って予約される東南アジアからのお客様が増えてきました。
こちらは最近の国別予約状況ですが、シンガポールからの予約が一番多く、殆どが12月~1月の予約となっています。平均リードタイムは34.7日なので、概ね一月先の日程で予約をされている様子です。

一方で、欧米諸国では、リードタイムの短い冬季の予約と、春の桜を狙った比較的リードタイムの長い予約が混ざるようになっています。

東南アジアへの雪アピールと欧米諸国への桜アピールを上手く切り分け、もっともっと予約を増やすことができないだろか~?

ということで、閲覧者の国に応じてコンテンツを出し分けることが出来るのか研究してみました。
今回は、東南アジアの国々からVisit Kinosakiへ訪れた人には、TOPページを雪のメインビジュアルに、一方で欧米諸国から訪れた人へは桜のメインビジュアルを表示することを目指します。


最初に思い付いたのは Google Analytics のAPI。でもダメだった。

アクセス解析ツールとして、Googleアナリティクスを利用している方は多いと思います。アナリティクスはAPIも提供しており、これ使って別のシステムでデータを活用することも可能です。
今回利用を目論んだのは、↓のデータで、今現在サイトを訪れている人(リアルタイム)の地域情報です。これをAPIで取得できれば、きっといろいろ出来るはず。

しかし、私が調べたタイミングでは、今訪れている人の参照元地域(つまり国)を取得することはできませんでした。そもそもAPIでは、今、サイトを訪れている人のデータ(リアルタイムなデータ)は提供されいていませんでした。

日々機能拡張してゆくGoogleさんなので、勝手な期待をしてしまいますが、もしもリアルタイムなデータがAPIで提供されると、閲覧者の国だけでなく、性別などでもコンテンツの出し分け出来るようになるかもしれません。(WEB制作会社は複数パターンのコンテンツを作らないといけないのでメチャクチャ大変になりそうですが(^^;;


閲覧者のIPアドレスで見分ける 。これで概ねイケた!

IPアドレスとはインターネット上の住所のようなものです。全てのインターネットユーザーが、この個の番号であるIPアドレスを持っています。しかし、全世界で7億あまりもあるIPアドレスから国を特定できるだろうか。。。

ということでGoogle先生にお伺いしてみると、国とIPアドレスの割り当てリストを公開してくださっている方がいらっしゃいました!

世界の国別 IPv4 アドレス割り当てリスト

http://nami.jp/ipv4bycc/

さらに、毎日更新。ホントにありがたい。。(-人-)

上記のサイトでは国コードとIPv4アドレスの対比表がテキスト形式で配信されています。Visit Kinosaki 内のプログラムで毎日1回こちらのサイトを見に行って、対比情報を取得・格納するプログラムを作ってみました。
また、閲覧者にコンテンツを表示する処理では、閲覧者のIPアドレスを元に、上記で取得した対比表から国コードを抽出し、Google Analyticsのカスタムディメションに記録する処理を追加しました。


リアルタイム参照国取得の精度

以下は実際にGoogle Analyticsへ記録してみた結果です。Google Analyticsが取得している「国」と今回独自で取得&記録した「国(独自取得)」を並べています。

ユーザー数の多い国コードの組み合わせでは、ほとんど一致しています。

一方で、ユーザー数の少ない組み合わせを見てみると。。

辻褄の合わない記録が見られます(^^;;;

これは、閲覧者の通信経路により、実際に閲覧している国と、インターネット回線が最後に通過した国が異なるケースで発生していると見られます。


まとめ

今回は、「閲覧者の参照国をリアルタイムに取得出来るか?」について検証してみました。精度的に完全ではありませんでしたが、コンテンツの切り分け表示に利用しても良いレベルへは達しているのではないかと考えています。

今後は、この情報を元にして、実際にコンテンツ出し分けを行ってみたいと思いますので、またこちらでご紹介させて頂きます。

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